スイストラベルパスを購入する前に

日本の旅行会社に鉄道チケットを卸し続けて20年以上、そんな鉄道マニア 白川純 がお届けするヨーロッパ鉄道シリーズ
今回はスイストラベルパスのお話です。
適用範囲
©Rhätische Bahn
スイス国内の各都市の公共交通機関も含めたスイス国内の鉄道(適用範囲の路線図)に適用される最強の周遊券。
ただ弱点は料金が高いこと。
料金を優先する場合はスイストラベルパスの購入は最終手段。
スイストラベルパスを買う前に
©Glacier Express
料金の種類
- 大人料金 :26歳以上
- ユース料金:16歳~25歳
- 子供料金 :4歳~15歳(★)
★:6歳~15歳まで子供は父母(祖父母は不可)と同一行動でファミリーカードを無料で発行(子供の人数制限なし)
※シニア割引・セーバー割引の設定なし
※1等の2等の料金設定あり
日数の選択
《連続タイプ》
- 連続3日
- 連続4日
- 連続8日
- 連続15日
《フレキシータイプ(飛び飛びで使用できるタイプ)》
- 3日間 (有効期間1ヶ月)
- 4日間 (有効期間1ヶ月)
- 8日間 (有効期間1ヶ月)
- 15日間(有効期間1ヶ月)
※登山鉄道やロープウェイを割引で使用する場合も1日分カウントされます(一箇所に滞在中の日帰り観光(登山鉄道などの利用日)も日数計算に加えなければならない)。
スイス半額カードとの組合せをチェック
© MOB
- Step1:旅程を確定(登山鉄道やロープウェイまで含めるとより正確)
- Step2:各区間の半額乗車券とスイス半額カードとの合計料金を計算
- Step3:スイストラベルパスと比較
※登山鉄道やロープウェイは結構馬鹿にならない料金なので計算に含めて計算することをお勧め
※スイス半額カードの有効期間は1ヶ月間(旅行期間が1ヶ月以内であれば日数計算の必要なし)
経験上、スイストラベルパスよりもスイス半額カードとの組合せの方がほとんどのケースで安くなります。
ヨーロッパ鉄道チケットセンターの『おまかせ予約』で申込むと、鉄道マニアのスタッフがすべて計算してお勧めの商品の組合わせで手配してもらえます。
使用資格
© MOB
- スイスとリヒテンシュタイン以外に居住している方
- スイスとリヒテンシュタインの国籍の方が日本に居住している場合は再入国許可証が必要。
特典
© Schilthornbahn AG
スイストラベルパス所有者は登山鉄道やロープウェイや美術館などの割引特典をたくさん利用できます。
特に登山鉄道やロープウェイは結構馬鹿にならない料金です。スイストラベルパスを提示して割引で購入すること。
スイストラベルパスの特典
おまかせ予約
おまかせ予約とは、列車の選択・座席の選択・チケットの組合せなどを鉄道マニアに全て“おまかせ”してチケットを予約したい方の申込方法です。