Frecciargento ETR700~Viaggia tra Milano e Bologna / フレッチャルジェント ミラノ~ボローニャ間の旅

少し聞きなれない形式、ETR700型。元々、FYRAのブランドで知られるオランダおよびベルギー向けの高速列車V250型として、2012年12月の冬ダイヤ改正からデビューするも、不具合のためにわずか3週間で運用離脱、その後二度と本線を走ることはありませんでした。改善を試みるもうまくいかず、結局オランダとベルギーが受け取りを拒否、メーカーへ返却されたV250型は行き場を失いました。 イタリア企業のアンサルドブレダ(当時/現日立レールS.p.A)は窮地に立たされ、結局イタリア鉄道がメンテナンスを含む10年契約でこれらを買い取ることに決定。日立に買収された後は、日立が契約を引き継いで供給する形となった。イタリアでの形式はETR700型に決定。 元々の製造は2004年で、最初の営業運転開始まで8年を要し、その後返品されETR700型として再デビューしたのが2019年。なんとまともな営業開始に15年を要したのです。イタリアで使うためにアップデートはしたものの基本設計は古く、交直流切り替えで室内灯減光など、最新の車両と比較するとかなり古さが目立ちます。 現在は大きなトラブルもなく、フレッチャルジェントとしてイタリア国内を走り回っています。また高速新線では、最高速度250Km/hで運行されています。
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